STORY

ストーリー
2022.01.28
  • へんしんバイク

『自閉症のうちの子に「乗れた!」の成功体験は最高の宝もの。』

「お母さん、この子にぜひ、成功体験をさせてあげてください。」

お医者様から言われたこの一言が、へんしんバイクに出会うきっかけとなりました。

自閉症の6歳の長男は、指先のコントロールが苦手で、失敗することに強い恐怖を感じてしまいます。
最初に買った三輪車は、補助輪も重くて進むことができず、すぐに乗りたがらなくなりました。

「3歳の次男は、もう自転車も乗れそうなくらいなのに、この子はどうして・・・。」

できるできないがはっきり出てしまう自転車で、つい兄弟を比べてしまい、
いつまでも上達しない長男に、時には強い口調で当たってしまうことも。

そんな時に出会ったのが、へんしんバイクでした。
まずはキック、ブレーキ、そしてペダル、と、一つ一つ小さな「できた!」を体感できるへんしんバイクは、
自信をなくしていた子供の心の中に、一つ一つ「だいじょうぶ!」のハナマルをつけてくれたんです。

息子は、まるで何かのスイッチが入ったかのように、自分から楽しく練習し、
なんと、たった2日で乗れるようになりました。

たとえ兄弟でも、同じようなペースでできるのが当たり前じゃない。
いきなり大きくジャンプできるのもすごいけれど、
小さな一歩を重ねて、気づけば遠くへ行けることもすごいことなんだ。
親は結果の大きさではなく、がんばった勇気を褒めてあげればいいんだ、と、気づきました。

自転車は乗れるようにはなりましたが、息子には、まだ苦手なこともたくさんあります。
でも、鼻歌を歌いながら楽しそうにへんしんバイクに乗っている姿を見ると、いつも思うんです。

「この子ならきっと大丈夫! 急がなくても、回り道でも、なんとかなるさ!」と。

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